はじめに
AI思考運用シリーズ第6回です。
これまでの記事では、
- 自分の取扱説明書
- 第二の作業メモリ
- 未完成状態
- 話しながら整理する
- 脳内保持が減った
といった変化について書いてきました。
前回は、「脳内保持が減った話」を書きました。
ここまで振り返ると、
AIによって良い変化がたくさん起きています。
しかし、
良いことばかりではありません。
今回は、
AIを使い続ける中で感じた副作用について書いてみようと思います。
それは、
「考えすぎることが増えた」
ということです。
AIは思考の深掘りが得意
AIとの対話を続けていると、
一つのテーマから次々と話が広がっていきます。
例えば、
最初は仕事の話をしていたはずなのに、
気付くと、
- 自分の考え方
- なぜそう感じるのか
- 過去の経験との繋がり
- 今後どう活かせるのか
まで話が進んでいることがあります。
実際、
このAI思考運用シリーズのテーマも、
対話を重ねる中で少しずつ見えてきたものでした。
AIは答えを出すだけでなく、
思考を深掘りするきっかけを与えてくれます。
考えなくていいことまで考える
これは良い面でもあり、
悪い面でもあります。
AIと話していると、
自然と
「なぜそう思ったんだろう?」
を繰り返すようになります。
すると、
さらに深掘りしたくなります。
例えば、
最初は
「仕事が大変だった」
という話だったとしても、
なぜ大変だったのか。
なぜそう感じたのか。
なぜ今は変わったのか。
と考え始めます。
気付くと、
最初のテーマからかなり遠くまで来ていることもあります。
これは思考整理には役立ちますが、
時には考えなくてもいいことまで考えてしまうこともあります。
気付いたら考える対象が増えていた
AIとの対話を続けていると、
一つのテーマを深掘りするだけでなく、
考える対象そのものが増えていく感覚があります。
私の場合、
最初はPython学習について考えることが中心でした。
その後、
競艇分析やAI活用へと広がりました。
さらに最近では、
- 自分の特性
- 仕事の進め方
- 人との関わり方
- 若手育成
といったテーマについて考えることも増えています。
もちろん、
何か結論を出したいわけではありません。
ただ、
気になったことを考えているうちに、
新しい疑問や興味が出てくるのです。
AIとの対話は、
一つのテーマを深掘りするだけでなく、
考える対象そのものを広げることがあるように感じています。
その結果、
以前より考えることも増えました。
また、自分の特性や考え方を観察するようになった背景には、第1回で書いた「自分の取扱説明書」の存在もあると思っています。
▼第1回:AIを使っていたら、「自分の取扱説明書」を作り始めていた話
理解すること自体が楽しくなった
最近感じているのは、
問題を解決することだけでなく、
理解すること自体が楽しくなっていることです。
例えば、
「なぜ自分はAIにここまでハマったのか」
を考え始めると、
構造理解が好きなのかもしれない。
なぜ構造理解が好きなのか。
それは仕事にも関係しているのか。
といった具合に、
どんどん話が広がっていきます。
もちろん、
すべてに答えが出るわけではありません。
それでも、
理解が深まること自体に面白さを感じています。
その結果、
気付くと長時間考えていることもあります。
こうした感覚は、第4回で書いた「話しながら整理する」という変化とも繋がっている気がします。
▼第4回:AIとの対話で、“話しながら整理する”ようになった話
AIとの対話は意外と時間が溶ける
これは使い始めるまで想像していませんでした。
AIとの対話は、
思った以上に楽しいです。
何かについて考え始めると、
さらに別の視点が出てきます。
そこからまた話が広がります。
気付くと、
30分。
1時間。
時にはそれ以上経っていることもあります。
もちろん学びはあります。
整理も進みます。
しかし、
時間を使っていることも事実です。
そのため、
「考える時間」と
「行動する時間」のバランスは意識するようにしています。
理解することが目的になりそうになる
私は元々、
構造を理解することが好きです。
AIとの対話は、
その欲求と非常に相性が良いと感じています。
しかし、
理解することと、
行動することは別です。
理解しただけでは現実は変わりません。
仕事も、
学習も、
人間関係も、
実際に動いて初めて変化します。
だから最近は、
「理解できたから終わり」
ではなく、
「理解したから試してみよう」
を意識しています。
AIとの対話によって得た気付きも、
実際に試して初めて価値が生まれると思っています。
それでも自分はプラスの方が大きい
ここまで副作用について書いてきました。
確かに、
考えすぎることは増えました。
時間も使います。
深掘りしすぎることもあります。
それでも、
私自身はプラスの方が大きいと感じています。
なぜなら、
以前は考えていても整理できませんでした。
今は、
整理しながら考えることができます。
また、
以前より自分自身を理解できるようになりました。
その結果、
仕事や日常生活も少し楽になっています。
だから現時点では、
この副作用も含めて受け入れられる範囲だと思っています。
また、第5回で書いたように、脳内保持が減ったことで余裕が生まれたことも、この変化を前向きに受け止められている理由の一つかもしれません。
AIに依存しすぎないために
AIは思考を深める力があります。
だからこそ、
考えることだけで終わらないようにしています。
最終的に重要なのは、
行動することです。
試してみることです。
現実の世界で確かめることです。
AIとの対話で得た気付きも、
実際に使ってみて初めて価値が生まれると思っています。
まとめ
AIを使うようになってから、
思考整理はしやすくなりました。
その一方で、
考えすぎることも増えました。
深掘りしすぎたり、
時間が溶けたり、
理解すること自体が目的になりそうになることもあります。
また、
AIとの対話を続ける中で、
考える対象そのものも少しずつ広がってきました。
しかし、
それも含めて今のところは良い変化だと感じています。
AIは答えを与えてくれる道具というより、
思考を深める道具です。
だからこそ、
考えるだけで終わらず、
行動にも繋げていきたいと思っています。
AI思考運用シリーズ
第1回:AIを使っていたら、「自分の取扱説明書」を作り始めていた話
